2011.3.28 原発の是非を考える
いつに福島の原発問題は解決できるのか?
高濃度の放射能の中で、核分裂反応を制御できるのか?
原子力発電所とは、ウラン235に中性子をぶつけ、ウランの原子核を分裂させることによって得るすさまじい熱(1グラムのウラン235の核分裂は8.2×10の10乗ジュール=石油燃料の100万倍のエネルギーを生み出す。アインシュタインの言うE=mc2乗によって計算可能)を利用して、水を水蒸気にかえ、発電タービンを回して、電力を作るものです。当然のことながら、人間を死に至らせる放射能を同時に大量に放出します。原子核を破壊する高速の中性子も放出しますから、Kabは人間では制御できないと考えます。また、原発は原発建築費、廃炉の費用のことまで計算に入れると、エネルギーコストは石油エネルギーより高くなってしまいます。原発は冷却水として大量の水を必要としますので、海水を利用できる海の近くに建てざるを得ず、そうですので東京電力が100%安全と断言したものの、今回の大津波によって破壊されてしまいました。
福島の原発は沸騰水型軽水炉で、炉心に直接水を接触させ、その蒸気で直接タービンを回すため、構造は簡単なかわりに、100%密閉をしなければこの水を通して放射能は外部に漏れてしまう危険性が高いです。
実際、今回ヨウ素131が、タービン建屋内から通常の10万倍も検出され、東京・埼玉・茨城でも検出されたということは、原子炉内の放射性物質が外部に漏れた、または漏れていることに他なりません。
プルトニウム239が心配!!
福島第一原子力発電所3号機に使われている燃料はMOX燃料と言って、もともとプルトニウム(二酸化プルトニウムの形)が4〜9%含まれています。(但し、原子炉内では核分裂をおこさないウラン238が、ウラン235の核分裂から出てくる中性子を吸収して、ガンマ線をだし、さらにベータ線を出し、プルトニウム239にかわるので、他の原発でも原子炉内ではプルトニウムが増えてくる)
プルトニウムは強い発ガン性をもつ有毒物質です。プルトニウム239は半減期24,100年で、α線(陽子と中性子)を出します。但し重いので遠くには飛散しません。プルトニウム漏出の有無の調査のため原発付近の土壌を調査すべき、とKabは思います。枝野官房長官は、3/27午後の記者会見で、プルトニウムが周辺の土壌汚染しているかどうかの調査を急ぐ考えを明らかにしました。
福島の原発による電気は、殆どこの首都圏に送られている訳ですから、原発の是非(Kabは廃絶すべきの意見)を、この首都圏でも真剣に討議すべきと思います。