2007.12.24飲酒と運転について
現場から逃げると罪は軽いのか?
福岡地裁の動きからしますと、結果的に現場から逃げると罪は軽くなり、危険運転致死罪の適用を免れる、となってしまいます。疑問は増すばかりです。
飲酒と運転について、私は2回経験しています。
(1) 約10年前、セーフでした
今ほど飲酒運転禁止が厳格でなかったころ、かと言って飲酒運転は免停か免許取り消しでした。私は近くの居酒屋で友人と生ビールをジョッキ2杯飲みました。私としては大量でした。
完全に酔っていました。車で5~10分の所でしたので、自分の車を運転して帰りました。すると、すぐ後ろにパトカーがつきました。私は慎重の上にも慎重な運転をするべく注意しました。慎重すぎて、赤信号のかなり手前で停まりました。パトカーから「次の所を右に曲がって停まりなさい。」と、命じられました。
私はアウトと思いましたが、車の中のコーラを飲み、深呼吸を何十回もした後に停車しました。パトカーの警官はすぐに呼気検査しましたが、「ほろ酔い」で、セーフでした。
(2) 1年前、逃げてしまった人がいました
1年前の深夜に、ドカーンとすごい音で私の会社(幹線道路から一本入ったところ)に車が飛び込みました。私はすぐに駆けつけてそこに行きました。RV車(まだ新品)が歩道にある車止め(直径約30cmもある太い車止め)をなぎ倒して、会社の外壁の一部を壊して停まっていました。すごいスピードで突っ込んだ結果と思いました。運転手はケガをしているかなと思ってみましたが、いませんでした。そこに事故を目撃したという男女がいて、聞きましたら、「運転していたのは若い男で、(事故後)すぐにあっちに駆けて逃げていった」との答えでした。
私は110番しました。約10分後にパトカーが来ました。すぐに状況を全部報告しました。パトカーの警官は、車に残してあった車検証から所有者がわかったとのことでした。
燃料漏れが心配なので、消防車に来てもらいました。約1時間後にパトカーが戻ってきました。
パトカーの警官いわく、「運転していた若い男は自宅にいた。運転事故で動転して、あわてて自宅に帰ったと言っていた」とのことで、単なる運転不注意で、「飲酒運転」とはしませんでした。その若い男の父親は、「全額弁償します」と約束しました。
しかし、どう考えても、「飲酒運転」による事故だったから逃げた、としか私には思えませんでした。
金銭面で、私は損失はなかったので、それ以上は追及しませんでした。